かつて、国は一つだった。
中央に川を挟んだ広大な王国に、双子の王子が生まれる。
兄王子は人の力を信じ、弟王子は神を信じた。
しかし、王がこの世を去った時、双子の王子によってその国は分断された。
西側は人による文明を極めた兄王子国。ガーデニア。
東側は神を信じる事で不思議な力を手に入れた弟王子の国。オウカ。
二つの国はそれぞれに文明を育み、争いを介しながらも現代に至る。
＊世界観
中央に巨大な川を挟む二つの国からなる物語。
西側は人が文明を極めた、ガーデニア。
東側は神を信じた、オウカ。
姉妹国であるこの二つの国は長年の友好から平和な日々を歩んでいた。
オウカ国
王族が天に上り神となるとされる桜花（オウカ）の国。
神より降ろされた「王の力」により、七つの異能が下ろされている。
異能は、王族より７人の公爵へ貸与され、公爵から兵へと貸与される。
公爵からは無制限に貸与が可能だが、兵からの貸与は個人差により制限がある。
＊７つの異能
【未来視】 ……数秒先が見える。
【認識阻害】……相手から見えなくなる。（意識をそらす）
【読心】 ……相手の心を読む。
【千里眼】 ……世界を俯瞰する。
【身体強化】……筋力の超強化。
【細胞促進】……細胞の活性化。
【服従】 ……相手を隷属させる。
＊桜花の王族
天より降ろした異能を人々へ貸与できる能力を持つ。
そして貸与されたものから取り返す、奪取の能力を所持する一族。
異能の大本であることから衰退が問題視され、現在の王子はキリヤナギ一人。
王の兄弟は兄は暗殺。弟は行方不明となっている。
＊武道：タチバナ
「王の力」を抑制するとされる武道。
「王の力」を使うものに絶対有利とされており、その力は【服従】すらも無効化する。
だが反対に武道：タチバナは「異能を持たないもの」には、完全無意味。
無駄な動きにもなりえるため、使い手はかなり希少。専門部隊はすでに解体されている。
＊７つの公爵家
桜花の国の土地を収める７人の貴族。「王の力」を貸与され、その力で土地を守る。
領地は７つに分けられ、貴族の名で呼ばれる。
・カレンデュラ公爵家【身体強化】
→北東：カレンデュラ領 ……果樹栽培が盛んな土地。緩衝地帯がある
・ハイドランジア公爵家【細胞促進】
→北西：ハイドランジア領 ……火山があり、温泉や炭鉱がある。
・マグノリア公爵家【読心】
→西：マグノリア領 ……ガーデニアとの交易都市がある。観光地。
・ローズマリー公爵家
→南西：ローズマリー領 ……穀倉地帯と川、海に面する土地。食物生産の要。
・ウィスタリア公爵家
→南東：ウィスタリア領 ……東国と隣接しており「タチバナ」が生まれた地と言われる。
・サフィニア公爵家
→東側：サフィニア領
＊宮廷騎士団
各領地の地元騎士団とは別にある。王宮へと仕える騎士騎士団。
１０数名の騎士大隊長が１０００人前後の騎士達を総括し、主に王族回りの護衛や国家間の問題に対して対処を行う。
・タチバナ隊……王宮回りの警備。シダレ王護衛
・ミレット隊……王立桜花大学院での警備手配。以下ストレリチア隊のフォロー
・ストレリチア隊……「王の力」周りの貸与管理を行う。クランリリー騎士団のバックアップ
・クロックス隊
・ツルバキア隊
・シラユキ隊
・カモミール隊
……etc
＊宮廷特殊親衛隊
王子専属護衛として抜粋された８名の騎士。一名は使用人だが例外で騎士となる。
全員が「王の力」を貸与されており、「タチバナ」も存在する。
＊外国
ガーデニア
オウカ国とかつて一つだった西側の国家。
人智を限界まで極めた高度文明を持つ国。
姉妹国オウカへの和平条約の締結以降、文明技術を輸出する。
アークヴィーチェ家
本国にて通信を司り、オウカとの外交を担う家。
通信デバイスを介したサービスの開発。運営。維持を行う。